🔬 CAIRN BIOMECHANICS & SENSOR LAB

下山条件別の力学参考値シミュレータ

下り勾配・歩行速度・トレッキングポール等の条件から,下り歩行時の関節負荷と着地安定性(IAR / TTS)の力学変化をシミュレーションします.

実走・検証プリセット:
⚙️ 登山条件 & 仮定係数
下り斜度(勾配 % / 角度) -25.0% (-14.0°)
Schwameder (2000): 勾配が急なほど着地制動剪断力とPF関節圧迫力が増大
下山歩行速度 (km/h) 3.2 km/h
着地速度が高いほど力立ち上がり時間(TTP)が短縮し,衝撃率(IAR)が上昇
計算用係数A(0〜100%) 20%
エネルギー残量(筋グリコーゲン)の想定レベル
計算用係数B(1〜4) 4
運動強度・心拍ゾーンの想定レベル
トレッキングポール使用 なし (0% 分散)
トレッキングポールによる衝撃分散効果の比較(シングル約12% / ダブル約22%分散)
総重量(自重 + ザック重量) 75 kg
🦵 膝サスペンション力学 & 着地衝撃シミュレーション
膝蓋大腿関節圧迫力
5.4 BW
約 405 kg相当の圧縮力
推定着地衝撃率 (IAR)
235 m/s³
平常比 +95% (急峻な衝撃)
体幹着地安定化時間 (TTS)
102 ms
平常 65ms に対し遅延
独自ELC計算値
-1,050 m
入力係数から算出した比較用の値
⚠️
⚠️ 高負荷シミュレーション域
急勾配またはハイスピードにより着地衝撃が高まる条件です.歩幅を小さくし,ポールの活用やペース調整が効果的です.

📚 本シミュレータの計算根拠と限界

1. 下り勾配と関節圧迫力(Schwameder 2000, Gottschall 2005)
下り傾斜角に伴い,重力加速度と制動慣性により膝蓋大腿関節(PF関節)の圧迫力は急増します(−10%で 3.7BW,−25%で 5.5BW,−40%で 7.0BW+).
2. エネルギー代謝と筋力発揮速度(RFD)
運動持続に伴う筋グリコーゲン消費と疲労により,着地衝撃を吸収する筋クッション機能(RFD)が変化するモデルを参照しています.
3. 100Hz加速度による衝撃率(IAR)と体幹TTS
SHERPAアプリでは100Hz加速度センサを用いて着地時の衝撃率(IAR)と体幹動揺の収束時間(TTS)を算出し,客観的な歩行指標として可視化します.