これからの登山人生を長く歩き続けるために,今の一歩に耳を澄ます.ポケットのiPhoneセンサー(100Hz IMU+気圧高度計)が一歩ごとの着地衝撃や横揺れ,接地リズムをリアルタイム計測.歩き始めのあなた自身の基準(N=1ベースライン)からの変化を5つの足運び動物タイプと推定床反力(体重比 BW)で表示し,音声キューとリズム音によるバイオフィードバックでその場で足運びを整えます.平地や階段,近所の散歩から本格的な下山まで,歩き出すだけで即座に稼働します.
スマートフォンの内蔵センサーのみで,実験室の床反力計に迫る歩行力学指標とリアルタイムの気づきを届けます.
おやまカルテの6動物(マクロな体力・山行スタイル分類)とは独立した,一歩ごとのミクロな足運び状態の分類です.
歩き始めの「シカ(安定基準)」からの変化要因に応じて,具体的な身体の使い方のヒントを提示します.
歩き始めの個人基準どおり,着地の強さ・左右の揺れ・動きのなめらかさ・接地リズムが調和している状態です(変調確率 \(p < 0.40\)).
下り坂や段差で歩幅が大きくなり,鉛直方向の着地衝撃ピーク(\(F_z\))が個人基準より強く出ている状態です.
長時間の歩行や足場の変化により,着地時の左右方向の揺れ(水平RMS・左右非対称性)が基準より大きくなっている状態です.
足運びが小刻みに急変し,接地時の加加速度(Jerk)が上昇して動きのなめらかさが乱れている状態です.
急斜面や足場への警戒から脚がこわばり,ブレーキの強い硬い着地(3〜20Hz帯域の衝撃・制動反力 \(F_y\) の増大)になっている状態です.
一方的なアラートで終わらず,自分の足の置き方を変えた結果がリアルタイムの床反力メーター(BW)と山行後サマリーに即座に反映されるバイオフィードバック設計です.
勾配と3軸IMUから,個人基準(N=1)に対する鉛直衝撃 \(F_z\) や制動反力 \(F_y\) の上昇(イノシシ・ヤギ等)を検出します.
画面を見なくても,「靴1足分前にそっと置くイメージで小股に」等の音声キューとガイドピッチ音(デジポール)で小股の接地リズムへ誘導します.
フォームを意識した直後に,推定床反力が何%下がったかをその場のメーターと下山後のサマリー(チェックイン画面)で客観的に確認できます.
スポーツ科学(Wulf 2013)では,「膝を曲げて降りよう」と身体部位を直接意識する(内的焦点:Internal Focus)と,運動自由度が凍結し,主動筋と拮抗筋の同時収縮(Co-contraction=ヤギ化)を招いて衝撃と疲労が増加することが知られています.
一方,耳元の「音」「ピッチリズム」「靴1足分前」という外部指標に合わせる(外的焦点:External Focus)と,神経筋系が自己組織化(Self-organization)を起こし,意識せずとも全身が協調して最適な軟着地フォームへと自発適応します(De Jonghe et al., Sci Rep 2021 にて指示なし音響FBで衝撃−27%減を実証).
足元の計測に特化した単体アプリとして手軽に使えるだけでなく,「おやまバディ」内にもステップの全機能がそのまま組み込まれています.